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「安全運転の知識」18

 サテサテ今日はバッテリーの寿命についてお話をしよう・・・

 バッテリーの寿命を簡単に申し上げると、それは充電しようとしても十分に電気が溜まらなくなることじゃ。乗用車のバッテリーの交換時期は一般的に申し上げて約3年と言われているが、実際の所、使用条件や環境、また皆さんのメンテナンス(点検や補充電など)によっても差が出るんじゃよ、1年に約10万キロも走るタクシーの場合等1年でバッテリーの寿命に達すると言うのじゃよ・・・
 それでは、充電できなくなったバッテリーには何が起こっているのかお教えしよう。

先ずはバッテリーの構造を勉強しよう
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 バッテリーは、プラス極(正極)板、マイナス極(負極)板と、極板同士が接触してショートしないように隔離するセパレーター交互に組み合わされて極板郡と、電解液及びこれらを収納する樹脂の電槽・蓋から構成されております。
 電槽は6ッに区切られ、2Vの極板群が6個直列接続され12Vとなるように構成されておりますのじゃ・・・

 次にバッテリーの寿命

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 この写真はバッテリーのプラス極板の腐蝕による劣化で、プラス極板の格子が腐蝕破損を起こし十分な電流を流せない状態であるのじゃ(これは元に戻すことは出来ないのじゃ)

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 これはね!プラス極板の活物質の脱落の状態、頻繁にアイドリングストップを行なうバスのように放電負荷が大きいバッテリーに起こりやすい症状で、陽極の活物質が剥がれ落ちて充電能力が低下してくる状態になるのじゃよ・・・

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 サルフェーションの現象、つまり極板に充電しても元に戻らない不還元性の硫酸鉛が生成する現象です、これは充電不足のまま使用したり電解液面が低下して極板が空気中に露出したまま長時間放置するとサルフェーション(簡単に説明すると充電しても元に戻らない状態)が起こり充電出来ず寿命になる事があるのじゃ・・・

 次に浸透短絡について勉強しよう
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 これは電解液の比重が低い放電状態で長時間放置すると極板の鉛分が溶け出し、陽極板と陰極板を絶縁しているセパレータ内部に浸透する場合があります、この状態で走行充電したり充電器で補充電したりすると陽極板と陰極板が短絡した状態(浸透短絡)となりバッテリーが使用できなくなるよ・
・・・
 イヤー今日は沢山お勉強しましたね、次回からは「バッテリー寿命が来たときの症状」についてのお勉強や・・・
                          メグ博より永遠の安全を祈って!

by hyogomeguro | 2012-11-19 17:33